ま、こんなもんでしょ blog

世の中とプロレスごっこがしたい50代

任天堂という宗教

昨日書いた、「正義は勝つ」から任天堂は勝つ (ぺったんぺったん)への
感想の続きというか周囲の反応をみて反応してみる。


任天堂が勝っている理由はただ一点「宮本システム」にしかない (ハックルベリーに会いに行く)
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20081008/1223476399



横井軍平について(枯れた知識の水平思考)
http://d.hatena.ne.jp/hamatsu/20081008/1223483766



元記事に噛みついているのかと思いきや、任天堂賛美の嵐!
切り口は違えど、結局任天堂はスゴイ! という結論。
(たしかに、そこに異論は俺もないんだけどさw)
でも切り口が信者的。
宮本、横井という教祖様まで出てきてもう宗教色は止まらない。
(「宮本システム」という言葉を見て「ヤマギシズム」を思い浮かべた俺、宗教)


そう思っていたら、


俗流ゲーム史論 (ARTIFACT@ハテナ系)
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20081009/gamehistory



↑こんな風にやっぱ思う人がでるw
ま、任天堂はこうやって神格化される訳で、そして伝説へ…。
歴史ってのは勝者に都合の良い形で残るってとこか。


ゲーム業界の30年を、カノッサの屈辱風にだれかやってくれないかなぁー。
絶対おもしろいんだけどなー。


今回の「正義は勝つ」ネタとその周辺を見て思ったのは
勝てば官軍なんだなーとホント思った。


で、最後にこういう風に思う人もいた。


任天堂信者がゲームを殺す Atom III
http://d.hatena.ne.jp/miminoha/20081008/1223494541


違うよ。全然違う。いまの任天堂はもっとずっと最悪だよ。WiiとDSの「イノベーション」は、国内サードの未来を売り払う悪魔の契約だよ。相対的に小規模な開発が可能なプラットフォームであるWiiとDSばかりがもてはやされればもてはやされるほど、日本のゲーム業界は追いつめられていく。信者は任天堂を支持することが日本のゲーム業界にダメージを与えていることを、一刻も早く自覚してくれ。



これになんでユーザーたちも気づかないんだろ?
その答えは、ユーザー総数の差なんだろうね。
本当にビデオゲームが好きな層ってのは、
日本って20万〜50万人ぐらいだと俺は思っている。
初代Xboxを買った人ぐらいの数。


それ以外は、手軽な娯楽を求めているだけなんだよね。
日本ではどっちの層が多いのか? といわれたら
圧倒的に手軽な娯楽を求めている層だろう。
そのライト層に今フィットしているのが任天堂


海外のように、任天堂任天堂のシェア、ハイスペックのゲーム機は
ハイスペックのゲーム機のシェアとして両立していたら
いいんだけどねぇ…。ホント偏りがある日本市場はガラパゴス

でもね、残念。正解は巨大なパブリッシャーになるという戦略。欧米では開発費が高騰しても回収可能なビジネスモデルが確立していってるし、国内外の表現力には明らかな差が生じてる。取り返しのつかない差が生まれつつある。知ってて見ないふりしてるんだろ?だって、この負けパターンはもうすでに見たことある。そう、ハリウッド。ああ、見える見える。宗旨替えして洋ゲーを崇拝する元任天堂信者の姿が。



俺にはここで書かれている、
宗主替えする元任天堂信者ってよりは、
ゲーム離れをする任天堂信者が見えるんですけどー。


80、90年代にリッチなコンテンツを生み出した、
鈴木裕 的な人材が今の日本のゲーム業界で出てこないモノかのぉ。