ま、こんなもんでしょ blog

世の中とプロレスごっこがしたい50代

 任天堂という宗教・つづき

前の記事はてブコメントに

なぜ北米で任天堂がソフトでも圧勝してるのかという点を忘れてるのが残念

というものがあった。
それを踏まえて、つづきのようなそうでないような文章をくどくどと。


俺が考えているゲーム業界の正当進化ってのは、
Xbox 360であり、PS3な訳。
その時代にエンドユーザーに提供できる最高の技術で、
コンピューターを使ったプレイヤーが参加できる遊びを提供するってのが、
ゲーム業界の進化だと俺は考えている。


F1カーの開発競争で得た技術が、
市販の自動車にフィードバックされるように、
ゲーム業界のF1といわれる部分がないとダメだと俺は思う。


任天堂が全世界で成功しているのは問題ないし、
しばらくそれも続くと思うし、
ブルーオーシャンとやらを突き進んでもらって問題ない訳なのだが、
ゲーム業界=任天堂
になってしまうと困る。
特に日本ではそうなりそうな気配がしているから困りものだと。


アメリカだと、任天堂Xbox+PS陣営は半々ぐらいのシェアで、
シェアを食い合うという関係にはないと俺には感じる。


参考資料:2008年ハード別ソフト売り上げ本数・アメリカ (VG Chartz調べ)



しかし日本だとなぜか、ややゲーム好きぐらいの
ライトなオタク層でも勝ち馬に乗りたがるところがあったり、
洋ゲーの食わず嫌いだったりで、任天堂のシェアが圧倒的だ。


参考資料:2008年ハード別ソフト売り上げ本数・日本 (VG Chartz調べ)



そうなると国内のソフトハウスは売れる任天堂製のハードへソフトを供給する。
国内市場だけでも商売になるからだ。
でもその市場だけだとだんだんパイが狭くなってくることにある日気づくだろう。
(親の任天堂は別、勝ち続ける可能性はある、困るのはぶら下がるソフトハウス)
任天堂製のゲームに注力していた時代を経て、
次に外に目を向けたときには、
ハイスペックなゲーム機に対応したソフト開発の下地がなく、
ハイスペックなゲーム機での制作に慣れている海外のソフトハウスとの差を埋められず、
日本のゲーム産業沈没。
そして任天堂だけが残りましたとさ、おしまい、おしまい。
って、なったらイヤなんだよね。


まぁそうなったら、海外のハード買ってゲームを楽しむだけなんだろうけど。
ソフトを入手しづらくなったり、苦手な英語を頑張らなきゃいけなかったり
ゲームと向き合うのも大変になってしまうので、なんとか任天堂任天堂でいいから、
Xbox陣営、PS陣営、特に国産ハードとしてPS陣営の奮起は期待したい。
セガをハードメーカーから追いやった的PS陣営は個人的にはスゲー嫌いなんだけどさ(私怨)。


まぁ、そういうリスクに備えて、
今国内の大手や中堅のソフトハウスは合併とかやっていたり、
海外マーケットも見据えたタイトルをリリースしたりはしているんだろうけど。
こんないちゲーム好きの素人が考えているよりかは、それなりに動いていると思いたい。


で、冒頭にあったはてブコメントへの返事となると、
前の記事の繰り返しになるんだけど、
任天堂は「ゲーム業界の正義」ではなく、
任天堂の企業としての正義の為に邁進している。
ゲーム業界を出て、任天堂独自のジャンルで成功している企業。


ということが俺の中で答えなんだけどね。

追記

なんだかまとまらないけど、おまけを。
任天堂ファミコン黄金期だったころは、
F1の役目をアーケードゲーム業界が担っていた。
だから家庭用は任天堂1強でよかった。


でも今は違うんだよーってトコであります、ハイ。